まちと ひとと 学校 横浜創英中学・高等学校

横浜創英中学・高等学校 工藤勇一校長 就任

2020年4月1日、横浜創英中学・高等学校の新しい校長および堀井学園の理事に、工藤 勇一 氏をお迎えいたしましたことを、報告いたします。

横浜創英中学・高等学校は、工藤校長とともに新しいスタートを切りました。今後とも、ご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 

工藤勇一氏プロフィール
山形県数学の中学教諭を5年務めた後、東京都台東区の中学校に赴任。その後、東京都や目黒区の教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などを経て、3月31日までの6年間、千代田区立麹町中学校の校長を務める。現在、内閣官房教育再生実行会議委員や経済産業省「EdTech」委員などの公職も務める。

著書に、10万部のベストセラーになった『学校の当たり前をやめた』他、『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』『子どもが生きる力をつけるために親ができること』などがある。

 

教職員に向けて

4月1日に就任してすぐに、工藤校長は、全教職員に自身の教育観を紹介。

そして、その最後に「私が目指しているのは、教員はもちろんのこと、生徒も保護者も全員で対話することによって、教育には何が一番大事かということが話し合える組織に成長させていくことです。横浜創英が、私が来た事によってそういう学校になっていけたらと思っています。」と締めくくりました。

 

新型コロナウィルス感染症対策

その後すぐに、刻々と変わる感染拡大状況などを踏まえ、全教職員で対策を講じました。
その冒頭で発信された、工藤校長の方針を一部ご紹介します。

「最上位に据えることは命を守ること、子供達の命を守ること、家族の命を守ること、我々の命を守ること。これ以上の最上位はない。そのために何ができるかということを、本気になって発信しなければならない。発信する人はメディアだけでなく、我々だということです。」

「横浜創英に来て、私の最初の仕事がこれになります。皆さんと一緒に、最悪の事態が来るかもしれないということを予測して仕事をする。空振りになったらオッケーです。今起こっていることは「あぁ、そうすれば良かった」では済まされない。多くの人々が亡くなる可能性があり、それは我々自身も、である。もうすでに、私も含めて感染しているかもしれないという意識を持つことが大切です。当事者意識を持って、情報の整理をして、今後の課題と対策を皆さんと練らなければならない。力を貸して欲しいです。我々の使命は、まず子供の命を守るために子供達をどうするか、そのことをまず考えることが大事です。医師や警察官、消防士の方々まではいかないまでも、我々も福祉的な人間です。子供の命を救うために何ができるのかを考えなければいけない。」

「子供達に接するときに、当事者の意識で言葉を使いましょう。正確な情報を元に、できるだけ前向きになる言葉を使いましょう、子供達がきちんと、自分の命を守れる行動を取れるように、訴えかける一員になりましょう。」

 

お詫びとお願い

ただいま本校では、新しい体制で新型コロナウィルス感染症対応を、教職員のできる限りの安全確保を努力しつつ行なっております。新校長から皆さまへのご挨拶や、保護者の皆さまへのお知らせなど滞っていることをお詫びいたします。今しばらくお待ちいただくことを、どうかご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

横浜創英中学・高等学校 下山田伸一郎校長 退任

この度、私ども学校法人堀井学園 横浜創英中学・高等学校 校長で、学園理事である下山田伸一郎先生が、2020(令和2)年3月31日をもって退任されますので、ご報告いたします。

退任のご挨拶はこちらをご覧ください。

2013年着任

下山田先生は、2013(平成25)年4月に着任され以来、7年間 横浜創英を支え、牽引していただきました。

着任当時の横浜創英は、当時でいう「学力」を伸ばすことが重要なミッションでありました。横浜創英はその歴史の中で様々な変化をしてきた学校で、大学進学率が一定の向上をしてはいたものの、「踊り場」状態である認識でした。

そこで下山田校長は、「二兎を追う」ことをスローガンに掲げ、創英生の良さの1つである行事も部活も一生懸命やりとげ楽しむことをそのままに、そして学力も向上することを先生方とともにチャレンジされました。

 

先生方の進学支援の情熱を、先生方自身が形にする

下山田校長の学校運営は決してトップダウンではなく、とにかく先生方がやりたいことを尊重する。そして、それは横浜創英の学校の進化の議論にも同じことが言えました。毎年メンバーを変えて将来のビジョンについて皆で語り考え、時に行き詰ることもありましたが、7年間1度たりも止めることなく、状況に応じたチームを結成し、議論を続けました。

生徒の個別の進路希望に応じたオリジナルの大学説明会や、先生方の情熱で生徒の進学支援のための学習機会を先生方自身が形にすることに繋がりました。一般から見れば数字でしかそれがおわかりいただけないのが残念ですが、進学実績の数値から、就任当時の「踊り場」から数段ステップを上ったことがご覧になれると思います。

 

授業のあり方を再考し、新たなステップへ

着任してそう時間が経たないうちに、中等教育に「アクティブラーニング」という言葉が使われるようになりました。当時、それは進学のための授業と親和性があるのかなど、多くの疑問が職員室を巡ったのは事実です。しかし下山田校長は、言葉を少しずつ社会の進化に合わせながら、毎年の教育重点目標に「授業における主体的、対話的、ふかい学びの実現」を掲げ、授業研究を実施。毎年、全教員の授業も見て一人ずつお話されていました。

最後の2カ年は、先生方自身が企画して、教科を超えた授業研究を全教員で実施するまでに至りました。今では研修の機会がなくても、先生方が授業や特別活動・総合的な学習の時間を合わせて計画したり、また仲間の先生と自然に異教科合同の授業にチャレンジするなど、創英では普通のことになっています。

 

新しいことのために外に出る
校長先生の仕事の1つに、校外の研修や会議への参加があります。下山田校長は、いわゆる校長対象の会合に参加されるだけでなく、新しい教育について開かれる、デザイン思考、STEAM教育、そして「創るから学ぶ」などのワークショップに参加されていました。それはご自身が先生方に指示するためというよりは、管理職の先生方と外に出て潮流を肌で感じ、そして、先生達に外に出てもらうことを勧められていました。そして、先生方が自ら掴んだ「自律的学習者の育成」をどのように形にするか、議論が進んだのです。それが形になったものが、今、横浜創英で実践を始めたPBL(プロジェクトベースドラーニング、課題解決型学習)です。これが、前述の教育重点目標の「主体的、対話的、ふかい学びの実現」に繋がっていることはいうまでもありません。

 

下山田校長の学校運営の信念

最後に、職員会議での退任のご挨拶を紹介します。

「この数十年の中で、教育の流れはかなり大きく変わっている。しかし、松尾芭蕉のいう不易と流行は常に教育の中にあって、変わらないものは大事にしなければならないし、変わるものにはチャレンジしていくという姿勢と持たなければならない。創英も今、新たな変化に向かってチャレンジをしてその芽が順調に育ってきている。その息吹を感じることができたことは、私の教員歴の中でも大変幸せなことだった。生徒たちも、創英という学校もまだまだ伸び代があると確信している。後任の校長も立派な人ですので、また創英を一段と発展させていただけることを確信している。横浜創英のさらなる発展を心よりお祈りする。」

 

先生がいつもおっしゃる印象的な言葉は「先生方に成功体験を積んで欲しいんだ」。校長としての信念が見えた気がします。

以上、皆様へのご報告を、感謝の言葉にかえさせていただきます。

ありがとうございました。

退任のご挨拶はこちらをご覧ください。

横浜創英中学校卒業証書授与式とオンライン配信

去る、3月21日土曜日、横浜創英中学校の卒業証書授与式が挙行されました。


新型感染症拡大防止のため、臨時休校が続く中、少しでもなんとか卒業式を行いたいという
下山田校長をはじめとする教職員の決断で、卒業生・中学校担当の出席のみ、短時間で実施しました。

中3の担当教諭に与えられた時間は生徒集合から解散まで90分。
3週間ぶりに会う生徒に、卒業に当たって伝えなければならない事、やり残していた数人の生徒の発表、卒業式の段取り、卒業式、そして最後の彼らの時間。

卒業式の様子についてはこちらをご覧ください。校長ブログ 中学主任挨拶

そんな中、苦渋の選択をしなければならなかったことが、保護者の方の参列をご遠慮いただくことでした。
その決断の後、飛び込んできた情報が「オンライン配信」。
経済産業省「学びを止めない未来の教室」の事業で、zoomビデオコミュニケーションズさんのご支援を受けることができ、

zoomのウェビナーという機能を使って実施しました。


オンライン配信の挑戦

保護者の方へは急遽、卒業式2日前に簡単な機能の説明と登録のお願いをメールで配信。

ステージ上から卒業生の全体の様子、演台脇から式辞や卒業生の言葉の様子を見られるようにiPadを2台固定で設置。
演台には、集音マイクを設置しています。

ほとんどの保護者の皆様が登録していただき、何とか会場の様子を配信させていただくことができました。
多くのご家庭が、複数台の登録をされ、パソコン・スマートホンの両方で登録されていらっしゃいました。

 

保護者の皆様の声

職員は不慣れで、皆様にご満足いただけたわけではないと思いますが、保護者の方からアンケートを通してお声をいただきました。

「ライブ配信という失敗が許されない手段を選択した大英断(安全を考えれば録画配信という手段も選べたと思っています)、

初の試みなのに2画面配信、それを一丸となってやりきってくださった先生職員方のチームワーク、どれも素晴らしかったです。」
「会場の雰囲気を知ることができて良かったです。準備もさほど大変ではありませんでした。」

「この度、娘の卒業式に列席できず非常に残念でしたが、学校のご配慮で臨場感あるlive配信をしていただけて、大変嬉しかったです。私どもも列席しているような気持ちになれて本当に嬉しかっ

たです。」

「少しでも卒業式の雰囲気を味わることができ良かったです。校長先生や生徒代表の卒業式の言葉がとても良い印象を受けました。LIVEで聞けたらもっと感動したのかもしれません。コロナウィルス感染拡大防止であるので保護者が参列できなくても卒業式ができた事はありがたいと思います。
普通ならあたりまえに行われる卒業式ですが改めて式の重要性がわかった気がします。ひとつの区切りができて心新たに娘も進学するのだろうと思います。気持ちの切り替えができた感じで良かったです。」

 

将来に向けて改善の余地

・グラフは“zoom活用改善策”。
zoom自体の利用方法は比較的簡単で、お使いになる方がお困りになることは少ないようですが、初めてお使いになる方にとっては、

本番よりも前に試験配信で接続チェックができるとよりご安心いただけると思われます。

・保護者の皆様の声

「zoomを初めて使いましたがこちら側のマイクやカメラが有効になっているので、学校側から見えているのかどうかが気になりました。」
「2画面だと小さく、前に出て発表した生徒しかわからず、残念。」

「ビデオで撮影したそのままが配信されれば、生徒一人一人が映し出されて、なおよかったのでは?と思います。」

改善を要することもたくさんございます。私共のように、不慣れな初心者が集めました改善策などを、これからお使いになる方々に少しでもお役に立てれば光栄です。

教育ミーティング『〈楽しい〉からはじまる学び』開催

テーマ~『〈楽しい〉からはじまる学び』

 

11月16日(土)、横浜創英中学・高等学校にて公開教育イベントを実施いたしました。

 

 本校の生徒たちが主体的に始めたプロジェクトについて、生徒自らが発表し、一般の参加者からの質問やご意見も交えてディスカッションを行いました。当日は、本校生徒・教職員、保護者の皆様のほか、一般の小中高生、保護者の皆さま、教員、教育関係者、地域の社会起業家の方々など、総勢79名が一緒に考え・学びました。

 沢山の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。幅広い年齢で、また様々なジャンルの方々と交流することができ、生徒たちだけでなく教員たちにも良い学びの機会になりました。

 本校は、共に学ぶ・考える・行動するという ”コミュニティのハブ” になることを目指し、これからも挑戦し続けたいと考えております。今後ともご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

 

【プログラム】

第一部 生徒によるプロジェクトの実践発表

第二部 パネルディスカッション「楽しいから学ぶ!やりたいから学ぶ!大きな可能性」

第三部 ワークショップ「<楽しい>からはじまる学びにどう挑戦するか?」

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オープニング

 

冒頭、本校教諭の津田から、最初の事例として、高校三年の地理の授業内での教員・生徒のコミュニケーションから、生徒がどのように気づきがあったのか、卒業生のビデオレターを中心に説明がありました。

 

第一部 生徒によるプロジェクトの実践発表

    

 

4つのブースの分かれ、各グループごとに発表は全3回を実施。生徒たちは回数を重ねるごとに自信をつけ、より良いプレゼンテーションになっている様子が見受けられました。また、発表後に参加者からいただいたフィードバック(質問・良い点・提案)を共有してディスカッションを行いそれぞれのブースで白熱しました。

 

《生徒・先生による実践発表》

 ◇ ワールドピースプロジェクト(中学3年生)

   昨年ワールドピースゲームに参加した生徒が、自分たちのオリジナルのゲームを作成し始めた活動 

 ◇ SOEI体操(生徒会・体育委員・バトン部・ダンス部・吹奏楽部・軽音部・放送部)

   各部の生徒たちが、連携して製作したオリジナルの体操 

 ◇ ゲーム制作(パソコン部) 

   校内外のイベントの参加の報告や、動画・ゲーム製作の発表など

 ◇ 海と氷の世界(中学1年生)

   環境問題について実際に、理科・社会・総合的な学習の授業で深め、創英祭の展示内容を発表

 

第二部 パネルディスカッション

「楽しいから学ぶ!やりたいから学ぶ!大きな可能性」

  

 

モデレーターは本学園の堀井章子が務め、パネリストは、多方面で活躍中されている先端教育のエバンジェリスト竹村詠美さんと、著書『教えない授業』で、自律的学習者の育成にご尽力されている、山本崇雄先生、そして本校教育開発部長の粕谷が担当し、第一部の発表とディスカッションを題材に、生徒たちの「楽しい!」「やりたい!」からはじまる学びを分析しました。また、本校のプロジェクトを支えてきた教諭が、そのプロジェクトがどのように、始まったのかのコメントや、どうしてプロジェクトが継続できているのか、を生徒本人が伝えることもありました。

また、教員・保護者がどのように実践に繋げると良いか、海外での事例なども例に挙げてお話しいただきました。(パネリストプロフィールは後述)

 

第三部 ワークショップ

「<楽しい>からはじまる学びにどう挑戦するか?」

   

 

最後は、山本崇雄先生によるワークショップ「自分が実現したい学び」8歳から69歳まで全員が、「今の自分(A地点)」から「実現したい学び(B地点)」を折り紙で表現し(手で考える)、多くの人と対話をしました。

 

【アンケートの一部をご紹介】

〈小中高生より〉

・楽しかった!他のグループの発表も見てみたい!

・自分たちもやってみたいと思った。

・いろいろと自分のことを考えさせられた。

初対面の人たちに自分の考えなどを伝えたり説明するということが新鮮な体験だった。

 

〈保護者より〉

・主体的に学ぶことが大事であるとぼんやりわかっていたが、体系立てて必要性がしみた。

発表自体が良い学びになっていると感じた。

それぞれの活動が、どのような手順、動機で始まり、生徒それぞれが目的と結果を意識して成果を

 成したプロセスと、途中と終わりに得た感想を、当事者の口から聴けて、とてもよかったです。

 ただただ感心しました。

 

〈教員より〉

楽しい、からどんな学びが生まれているか、生徒の主体的活動に大人はどこまで関わったのか気になりました。

・生徒さんが楽しんで取り組んでいる様子がよく伝わりました。学校は「学ぶことは楽しい」ということを生徒が感じられる場であってほしいと思っているので、今日の発表を見て、安心・納得しました。

・能動的選択をどうさせるか、という話がとても参考になりました。学びにはやはり仕掛けが大切ですね。待つことの大切さも実感しました。学校でも家庭でも、待てる心と時間の余裕が欲しいです。

・大人も含めて、日常生活の中で「能動的選択を」をできるとよいと思います。一人一人が同じ目標に向かって、それぞれのやり方で社会の課題に取り組んでいくことができると、世の中はもっとよくなると思います。

 

〈その他の方々より〉

・どんな思いでこの会を設立したか、もう少し聞きたかったです。(教育業界関係者)

・発想力があり 一歩を踏み出す行動力のある人。 楽しそうな人になっている事がある意味羨ましく思いました。(一般のお客様)

・未来を垣間見ました。 歩み方を変えることはとても難しい事だと思いますが、一歩が大きな意義になります。応援しております。(一般のお客様)

 

〈NPO法人WRO Japan 理事 羽根田智子様からのコメント〉

参加させていただいてこちらも学びました。ありがとうございました。

プロジェクトを通じた学びのはじまりは、「始めてみる(能動的選択)」と改めて言語化されたのを見て、始めたくなるようなモノコトの選択肢に出会えるよう、豊かな好奇心を養ってワクワクする気持ちを耕し、体験やら色んな人の声がけがあったり、日々の色んなきっかけが大事と改めて感じました。

先般お会いした生徒さんたち、みなさんのプロジェクトの始まりは様々ですが、自分の興味関心をほりさげ、夢中になられていて楽しそうでしたし、その姿がとてもステキで印象的でした。

 

【パネリストプロフィール】

竹村詠美

一般社団法人 FutureEdu 代表理事、一般社団法人 SOLLA共同代表 他

経営コンサルティングで国内外の戦略プロジェクトを経験後、アマゾン、ディスニーのネット事業などの日本経営メンバーとして、サービスの事業企画や立ち上げ、マーケティング、カスタマーサポートなど幅広い業務に携わる。2011年に共同創業した「Peatix.com」は現在27カ国、350万人以上のユーザーをもつ。創造性溢れるライフロングラーナーを育てる教育文化作りやSTEAM/PBL教育を中心テーマに活動中。Learn X Creation の発起人の1人であり、事務局長を務める。Most Likely to Succeed 日本アンバサダー、Peatix.com 相談役、総務省情報通信審議会、大阪市イノベーション促進評議会委員なども務める。小・中学生二児の母。

 

 

 

山本崇雄

横浜創英中高 教育アドバイザー、新渡戸文化学園小中・高教諭 他

1970年東京生まれ。東京都公立中学校、高等学校を経て、2019年度より新渡戸文化小中学校・高等学校、横浜創英中学校・高等学校で英語教師として教鞭をとるかたわら、日本パブリックリレーションズ研究所主任研究員、アルクテラスClearコミュニティデザイナー、ゲイトCSR教育デザイナーなど複数の企業でも活動。2017年には日々変化する社会の中でも自律して行動できる子どもが育つ新しい教育のあり方を提案するプロジェクト「未来教育デザインConfeito」を設立。講演会、出前授業、執筆活動を精力的に行っている。検定教科書『NEW CROWN ENGLISH SERIES』(三省堂)の編集委員を務めるほか、著書に『なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか』(日経BP社)、『「教えない授業」から生まれた英語教科書魔法のレシピ』(三省堂)『「教えない授業」の始め方』(アルク)、『学校に頼らなければ学力は伸びる』(産業能率大学出版部)ほか、監修書に『21マスで基礎が身につく英語ドリルタテ×ヨコ』シリーズ(アルク)がある。

 

 

粕谷憲義

横浜創英中学・高等学校教諭、教育開発部部長

 

<モデレーター>

堀井章子

学校法人堀井学園 副理事長兼 総合企画室室長、横浜創英中学・高等学校教諭 他

公開講演会「世界と繋がる自分の作り方」(ミネルバ大学と立命館アジア太平洋大学の挑戦)

去る1月16日に、横浜創英中学・高等学校にて、元ミネルバ大学日本連絡事務所代表の山本秀樹さんと立命館アジア太平洋大学教授の近藤祐一さんをお迎えし公開講演会を開催いたしました。


 

テーマ「世界と繋がる自分の作り方」

〜How would you like to be remembered?〜

ミネルバ大学立命館アジア太平洋大学の挑戦)
    
学園内外の中高生と保護者の皆様、グローバル教育に関心のある方、そして本学園の教職員が一堂に会し、お二方から、今の世界の進化とどのように学びを進めるかのヒントをいただくご講演をうかがい、お二方と生徒とのディスカッションにチャレンジいたしました。

 

 

 

 

 

 

 

この会が開催されたのは、去る6月にインターンシップで来日していたミネルバ大学の学生さんと交流した横浜翠陵中学・高等学校の生徒が、私に告げた一言からでした。

「私、いきたい大学が見つかったかも。もっとミネルバ大学のことが知りたいんです」

「1人のためにお願いするのは難しいので、あなたがミネルバ大学のエバンジェリストになって10人集めてくれたら、必ず説明を聞く機会を作るって約束するわ」

そして10人の仲間を連れて現れました。そこで、私は山本秀樹さんにお願いしたところ、喜んで、と快諾してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本さんと相談して素敵な機会を作ろうと企画し、山本さんから立命館アジア太平洋大学(APU)にお声がけいただき、今回の講演会が開催されたのです。会の冒頭に山本さんがおっしゃいました。

「この生徒さん達は、10人の仲間を連れて来ただけでなく、そのおかげで大人も含めた70人の人が一堂に会することができたのです。拍手をお願いします!」

生徒が、行動することの素晴らしさを教えてくれた冒頭の一コマです。

 

チェックイン

まずは今日はどうして参加したのか、そしてどんなことに期待しているのかを、皆さんで共有していただきました。

「ミネルバの話をもっと聞きたかった」「将来を考えて、今、教育に関心があるのでこれからどんな教育が必要なのか、それを知りたかった」「親にすすめられて一に来た」

 

 

 

 

 

 

 

 

講演「世と繋がる自分の作り方」「ミネルバ大学の挑戦」

VUCAと呼ばれる時代に、誰かにもらった正解を教室の中で学ぶのではなく、教室の外で学びは始まり、自分で「問い」を見つけ深い対話によって自分を進化させていこう。そして、変化を創る側の人になり、自分で成長のシナリオをつくることが大事である、ことなどを学びました。キーワードはSUPER VUCAです。(SUPER VUCAのVUCA:Vibrant-生き生きと、Unreal-非現実的に、Crazy-熱狂して、Astound-堂々と!)

 

 

 

 

 

 

 

 

講演「立命館アジア太平洋大学の挑戦」

“Are you future ready?”  ” Are you global ready?”  

19世紀に作られた教育システムで20世紀の「教員」が21世紀をつくる若者を育成しようとしている。(大人に響いた言葉です)
1番オンリー1を大事にしよう。世界は多様で、今「普通」だと思っていることは世界では普通ではなく、何かを成し遂げるために深い理解と考察が必要。世界に飛び出して、間違いや失敗を経験してそれを自分で克服しよう。進路を選ぶのにどんなことがどのくらいできるのか、自分で見極めよう、ということなどを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

講演者と中高生のディスカッション

中高生全員とお二人の講師とファシリテーターを交えて車座になり、講演を聞いてみんなに聞いてみたいことを質問しあい、それに講師の方からコメントをもらうディスカッションにチャレンジしました。

「いまどんなことに興味がある?」「このお話を聞いて考え方がどんな風に変わった?」「行動をする勇気を持つために何が必要?」

加えて、来場している大人の方々からの質問もオンタイムで表示し、それについて聞いてみました。

“How would you like to be remembered?という問いにどう答えましたか?”

「挑戦している人だと思われたい」「いつも笑顔で楽しく進んでいる人だと思われたい」

 

 

 

 

 

 

懇談会

最後に、ご来場いただいた大人の方々と教職員で講演いただいたお二人を囲み、それぞれの方からお話をいただいたり深いお話をする時間を過ごすことができました。みなさん、お話が止まらない!

 

 

 

 

 

 

 

 

<アンケートの一部をご紹介>

生徒より

・ディスカッションがすごく楽しかったです!

・「好き」を純粋に追い求めること(印象に残ったこと)

・21世紀の教育は昔とはかなり変わってきていて、わたしは暗記するだけが勉強ではないのではないか?と疑問を持っていたが知識を活用したりアクティブになる必要があり今の自分に足りないことが多く発見できました。

・自分は失敗を恐れ進路に迷ってしまっている部分があるが、成功や正解だけがゴールではなく 失敗することで成長できたという先生の言葉で背中を押されました。

保護者より(一部抜粋)

・このような会を公開にして共有したいただいたことに感謝します。

・率直に発言する生徒たちの姿(印象的に残ったこと)。

・ご講演を頂いた両先生、ファシリテーターの先生、開催するきっかけを作ってくれた翠陵高校の生徒の方々、シャイながらも自分の率直な意見を聞かせてくれた生徒の方々、場所提供と準備にお骨折りいただいた創英の教職員の方々、私を誘ってくれた娘に感謝します。ありがとうございました。

お客様より

・大人がいない方が盛り上るかも

・とってもステキな会でした!講演のところは、オンラインで公開してもよいほど!

教職員より

・自分たちが検討している新しい教育デザインを信じて進めるべきだと感じた。

・大学に入るまでの間に本当に必要なことを学ぶ機会の提供はできると思った。

・20世紀型の我々が思う「現実」ではなく、「非現実」を突き進むことに可能性を感じた。

・自分が「普通」ではないところに身を置き、それが生徒の特徴になる事が必要なのではないかと感じた。

・公開講演会を開催するという、どうなるかわからない不安があってもチャレンジすることで「機会」を作ることができるのかと驚いた。

・この機会をもっと多くの生徒に提供したい。

・学校教育に身を置く立場として、「間違えさせる教育」の視点は考えさせられました。高校教育の場でも、知識を活用できる経験の場を築いていく視点を持つ大切さを実感しました。

 

 

 

 

 

 

最後に

この度の機会を得て、私どもは学校の枠を超え、世代を超えて、未来について考えることが生徒はもとより、教職員にとっても応援してくださる皆様にとっても有意義なものであることを学ばせていただきました。ありがとうございました。

これからも皆様と共に未来を作ることができるように進化をしていきたいと考えております。今後ともご教示いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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【講演者プロフィール】

山本秀樹
慶應義塾大学卒業、ケンブリッジ大学経営管理学修士(MBA)修了。東レ株式会社で高機能繊維を用いた航空宇宙、自動車・電子部品・土木建築・アパレル分野等での新規製品開発を経験。経営戦略コンサルティング会社であるブーズ・アンド・カンパニー(現PwC Strategy& )で大手企業の成長戦略策定、事業再生、事業提携等を支援。住友スリーエム株式会社(現3M Japan)ではマーケティング部長を歴任。2014年にAMS合同会社を設立、新規事業開発・用途探索支援のコンサルティング活動と並行し、2015年から2017年までMinerva Schools at KGI (ミネルバ大学)日本連絡事務所代表を務めた。
著書「世界のエリートが今一番入りたい大学 ミネルバ」(ダイヤモンド社)

近藤祐一氏 (立命館アジア太平洋大学 教授 入学部長) 
国際基督教大学卒業後ミネソタ大学で博士号取得。専門は異文化間コミュニケーションおよび国際教育。南山大学在職中は、交換留学の開拓や海外での短期留学プログラムを開発。また、他大学の教職員のための異文化間コミュニケーションプログラムや国際プログラムの運営のためのトレーニングを行う。2006年から立命館アジア太平洋大学において多くの異文化教育プログラムの開発運営に携わる。現在入学部長として年間350万キロを移動し、国内外の高校生と接している。

【ミネルバ大学の概要動画】

 

横浜創英高校 進路講話会

平成25年10月5日(土) 3・4時間目に横浜創英高校1・2年生に向けた進路講話会を行いました。

講話会には、一般社団法人LIGHT UP NIPPON代表理事の高田佳岳様をお迎えし、「目標に向かって努力し、失敗を恐れずチャレンジすることの大切さ」をテーマに御講演いただくことができました。

 

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 以前にもご紹介したとおり、高田様は東日本大震災直後の混乱の最中、たった5ヶ月の準備期間で『被災地10ヶ所での花火同時打ち上げ』を実現させた方です。

「自分が信念をもって、正しいと信じたことを成し遂げるため失敗しても、やり方、形を変えて、やってみる」「ドンドン自分を変えて新しい自分を作っていく。それが進化」 など、花火を打ち上げた意志と、やり遂げた行動について講演をしていただきました。

 

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冒頭に映画「LIGHT UP NIPPON (30分バージョン)」を観てからご本人のお話を聞いたからでしょうか、質問タイムでは生徒からたくさんの質問がでました。

高田様と生徒が「変化」や「人と異なること」についての対話をしたり、「大学に行くこと」をどう考えるか、「社会に出るため」にどんな時間が必要なのかを聞くことができました。

  

質疑応答を10分しか設けることができなかった為、中には講演後に高田様のところに駆け寄って、聞けなかった質問をぶつけにいく生徒もいたほど、今回の講演は自分の夢の実現に向けてみんなで考える機会となったのではないかと思います。

生徒たちが夢の実現に向けて考えて行動してくれることを期待しています。