横浜創英中学・高等学校 下山田伸一郎校長 退任

この度、私ども学校法人堀井学園 横浜創英中学・高等学校 校長で、学園理事である下山田伸一郎先生が、2020(令和2)年3月31日をもって退任されますので、ご報告いたします。

退任のご挨拶はこちらをご覧ください。

2013年着任

下山田先生は、2013(平成25)年4月に着任され以来、7年間 横浜創英を支え、牽引していただきました。

着任当時の横浜創英は、当時でいう「学力」を伸ばすことが重要なミッションでありました。横浜創英はその歴史の中で様々な変化をしてきた学校で、大学進学率が一定の向上をしてはいたものの、「踊り場」状態である認識でした。

そこで下山田校長は、「二兎を追う」ことをスローガンに掲げ、創英生の良さの1つである行事も部活も一生懸命やりとげ楽しむことをそのままに、そして学力も向上することを先生方とともにチャレンジされました。

 

先生方の進学支援の情熱を、先生方自身が形にする

下山田校長の学校運営は決してトップダウンではなく、とにかく先生方がやりたいことを尊重する。そして、それは横浜創英の学校の進化の議論にも同じことが言えました。毎年メンバーを変えて将来のビジョンについて皆で語り考え、時に行き詰ることもありましたが、7年間1度たりも止めることなく、状況に応じたチームを結成し、議論を続けました。

生徒の個別の進路希望に応じたオリジナルの大学説明会や、先生方の情熱で生徒の進学支援のための学習機会を先生方自身が形にすることに繋がりました。一般から見れば数字でしかそれがおわかりいただけないのが残念ですが、進学実績の数値から、就任当時の「踊り場」から数段ステップを上ったことがご覧になれると思います。

 

授業のあり方を再考し、新たなステップへ

着任してそう時間が経たないうちに、中等教育に「アクティブラーニング」という言葉が使われるようになりました。当時、それは進学のための授業と親和性があるのかなど、多くの疑問が職員室を巡ったのは事実です。しかし下山田校長は、言葉を少しずつ社会の進化に合わせながら、毎年の教育重点目標に「授業における主体的、対話的、ふかい学びの実現」を掲げ、授業研究を実施。毎年、全教員の授業も見て一人ずつお話されていました。

最後の2カ年は、先生方自身が企画して、教科を超えた授業研究を全教員で実施するまでに至りました。今では研修の機会がなくても、先生方が授業や特別活動・総合的な学習の時間を合わせて計画したり、また仲間の先生と自然に異教科合同の授業にチャレンジするなど、創英では普通のことになっています。

 

新しいことのために外に出る
校長先生の仕事の1つに、校外の研修や会議への参加があります。下山田校長は、いわゆる校長対象の会合に参加されるだけでなく、新しい教育について開かれる、デザイン思考、STEAM教育、そして「創るから学ぶ」などのワークショップに参加されていました。それはご自身が先生方に指示するためというよりは、管理職の先生方と外に出て潮流を肌で感じ、そして、先生達に外に出てもらうことを勧められていました。そして、先生方が自ら掴んだ「自律的学習者の育成」をどのように形にするか、議論が進んだのです。それが形になったものが、今、横浜創英で実践を始めたPBL(プロジェクトベースドラーニング、課題解決型学習)です。これが、前述の教育重点目標の「主体的、対話的、ふかい学びの実現」に繋がっていることはいうまでもありません。

 

下山田校長の学校運営の信念

最後に、職員会議での退任のご挨拶を紹介します。

「この数十年の中で、教育の流れはかなり大きく変わっている。しかし、松尾芭蕉のいう不易と流行は常に教育の中にあって、変わらないものは大事にしなければならないし、変わるものにはチャレンジしていくという姿勢と持たなければならない。創英も今、新たな変化に向かってチャレンジをしてその芽が順調に育ってきている。その息吹を感じることができたことは、私の教員歴の中でも大変幸せなことだった。生徒たちも、創英という学校もまだまだ伸び代があると確信している。後任の校長も立派な人ですので、また創英を一段と発展させていただけることを確信している。横浜創英のさらなる発展を心よりお祈りする。」

 

先生がいつもおっしゃる印象的な言葉は「先生方に成功体験を積んで欲しいんだ」。校長としての信念が見えた気がします。

以上、皆様へのご報告を、感謝の言葉にかえさせていただきます。

ありがとうございました。

退任のご挨拶はこちらをご覧ください。